クマ取りで取りすぎたらどうする?くぼみの原因と修正方法(脂肪注入・ヒアルロン酸)を外科専門医が解説
クマ治療の修正には、さまざまなケースがあります。
例えば、脂肪の取り残し、取りすぎ、脂肪注入の入れすぎや凹凸、切開法での切りすぎ、傷跡が目立つなどが挙げられます。
本記事ではその中でも、「脂肪の取りすぎ」によって起こるくぼみの修正について、外科専門医・医学博士・医師歴15年以上の村山医師が、豊富な経験をもとに詳しく解説いたします。

監修:MJクリニック札幌院長 村山健二医師
外科専門医/医学博士/クマ治療症例数2000件以上/医師歴15年以上/元湘南美容クリニック院長歴任
目次
脂肪の取りすぎで起こる見た目の変化

眼窩脂肪を適切に除去できるようになった医師でも起こり得るのが「取りすぎ」です。
脂肪を過剰に除去してしまうと、膨らみが改善するどころか、やつれた印象や骸骨のような陰影が強調され、別の意味での“疲れ顔”をつくってしまいます。
もともとは膨らみが気になっていたにもかかわらず、術後にはくぼみが気になるようになる――これはクマ治療における代表的な修正相談のひとつです。
術後に違和感を覚えたらまず執刀医へ
術後に「くぼんでいる」と感じた場合、まずは執刀医へ相談することが大切です。
このときの医師の説明や対応は、今後もその医師に任せるかどうかを判断する大きな材料になります。
脂肪の取りすぎを適切に認め、誠実に説明を行う医師であれば、引き続き相談する価値は十分にあります。一方で、『年齢とともにまた再発するので多めにとっていますが、あくまでも今後のことも考慮して行っている』、『経験的にはこれくらい取った方があなたのためであって、私の価値観的には今の状態もくぼんでいるとは感じない』など明確な根拠に乏しい説明や責任を回避するような言動が見られる場合には、他の医師への相談も検討すべきでしょう。
修正治療は初回手術よりも難易度が高いため、「技術力」と同じくらい「誠実さ」も重要な判断基準になります。
くぼみを改善するための考え方
くぼみの修正は、失われたボリュームを適切に補うことが基本になります。方法としては複数存在しますが、臨床的に安定しており現実的な選択肢となるのは、脂肪注入とヒアルロン酸です。
一方で、PRPやFGF、ベビーコラーゲンといった再生系の治療は、理論上は魅力的に見えるものの、注入量以上に膨らむ可能性があり、コントロールが難しいという側面があります。そのため、くぼみの改善目的では慎重な判断が必要です。
また、新しい治療は長期的な経過が十分に検証されていないケースもあるため、「効果の強さ」だけで安易に選択することは避けた方がよいでしょう。
脂肪注入という選択肢
脂肪注入は、自身の脂肪を採取し、気になる部位に注入する治療です。一部の脂肪細胞が定着することで、半永久的な効果が期待できます。主な方法は以下の2つです。
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コンデンスリッチ(CRF):粒子が大きい
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ナノリッチ(NRF):細かく加工された脂肪
目の下のくぼみには、皮膚が薄く骨で裏打ちされていない領域のため、粒子を細かく加工したナノリッチ(NRF)が適しており、自然な仕上がりを目指しやすい特徴があります。脂肪が細かいため凹凸になりにくく、皮下脂肪層へなじませるように注入できる点がメリットです。
ただし、脂肪はすべてが定着するわけではなく、定着率には個人差があります。また、ごく低頻度ではあるものの、しこりが生じる可能性がある点には注意が必要です。
ヒアルロン酸という選択肢
ヒアルロン酸は、比較的手軽に行える治療であり、少量ずつ調整しながら仕上がりを整えられる点が大きな利点です。
一方で、目の下は皮膚が薄く、骨に裏打ちされている範囲が限られている部位のため、注入の深さや層を誤ると凹凸が出やすいという難しさがあります。また、時間の経過とともに吸収されるため、1年に1回のペースを目安に定期的なメンテナンスが必要になります。
ただし、仕上がりに違和感があった場合には、ヒアルロン酸分解酵素によって元に戻すことができるという「修正のしやすさ」は大きな安心材料といえます。
どちらを選ぶべき?
最適な治療は、くぼみの程度によって異なります。
軽度のくぼみであれば、ヒアルロン酸によって少量の補正を行うことで十分に改善が見込めます。費用面やリスクのコントロールのしやすさを考えても、まず検討しやすい選択肢です。
一方で、くぼみが強い場合には脂肪注入が適しています。ヒアルロン酸でも改善は可能ですが、必要量が増えることでコストがかさみやすく、長期的な観点では脂肪注入の方が合理的な場合もあります。
脂肪注入は、最終的な仕上がりまでにおよそ6か月を要する治療です。そのため、術後の経過をしっかりと把握している医師であることが重要になります。
長期間同じクリニックに在籍し、自身の症例を継続的にフォローしている医師は、適切な注入量やリスク管理の感覚が磨かれています。反対に、異動や転職を短期間で繰り返して環境が変わってしまっている医師の場合、長期的な結果を踏まえた治療判断が難しいこともあります。
また、脂肪注入において「しこりを一度も経験したことがない」と断言する医師には注意が必要です。症例数が少ない、もしくは経過に向き合っていない可能性があります。症例数が多ければ一定の確率で起こり得る現象であり、それをどう対処してきたかが重要な評価ポイントになります。
MJクリニック札幌 村山医師のご紹介
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MJクリニック札幌の村山健二医師は、外科専門医・医学博士の資格を有する医師歴15年以上の美容外科医です。
湘南美容クリニックで院長を歴任し、クマ治療においても2000件以上の症例を経験。さらに一つのクリニックに長期間在籍していたため、術後の長期経過まで見据えた治療判断が可能です。
修正手術の経験も豊富で、他院での施術後に悩みを抱えた患者様の対応も数多く行っています。
まとめ
クマ取り後の「取りすぎ」によるくぼみは、適切な方法を選択すれば改善が可能です。ただし、治療法の選択だけでなく、医師の技術や経験によって結果は大きく左右されます。
術後の違和感に不安を感じている方は、一人で抱え込まず、信頼できる医師に相談することが大切です。本記事が、その判断の一助となれば幸いです。
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