クマ治療『裏ハムラ法』とは?

裏ハムラとは_MJクリニック村山健二院長監修

【医師監修】『裏ハムラ法』とは?札幌のクマ取り名医がクマ治療を検討中の方へ徹底解説!

目の下のふくらみやくぼみによって「疲れて見える」「実年齢より老けて見られる」とお悩みの方は少なくありません。

その代表的な治療法の一つが裏ハムラ法です。

裏ハムラ法は、目の下のふくらみの原因となる眼窩脂肪を、眼窩縁(がんかえん)より下のくぼみ部分へ移動させ、凹凸をなめらかに整える治療です。まぶたの裏側からアプローチするため、皮膚表面に傷がつかず、自然で安定した仕上がりが期待できます。

本記事では、裏ハムラ法の基礎知識からメリット・デメリット、適応、ダウンタイムまでを、専門的視点でわかりやすく解説いたします。

MJクリニック札幌_村山健二医師監修

監修:MJクリニック札幌院長 村山健二医師

外科専門医/医学博士/クマ治療症例数2000件以上/医師歴15年以上/元湘南美容クリニック院長歴任

 

 

裏ハムラ法とは

裏ハムラ法とは、目の下の眼窩脂肪を下方に移動させ凹凸を整える外科手術です。脱脂と異なり、ふくらみとくぼみを同時に改善できるのが特徴です。

ハムラ法とは

ハムラ法は、1990年代にアメリカの形成外科医 Sam T. Hamra によって考案されたクマ治療の手法です。目の下の眼窩脂肪を、下方に移動させることによって凹凸を整える施術です。Hamra ST. Arcus marginalis release and orbital fat preservation in midface rejuvenation. Plast Reconstr Surg. 1995 Aug;96(2):354-62. doi: 10.1097/00006534-199508000-00014. PMID: 7624408.

そのほかにもLoeb先生の発表した論文(Loeb R. Fat pad sliding and fat grafting for leveling lid depressions. Clin Plast Surg. 1981 Oct;8(4):757-76. PMID: 7338007.などがありますが、眼窩脂肪を下方に移動させる手術方法をハムラ法と呼称するのが日本では一般的となっています。

 

「裏ハムラ法」は、皮膚を切開せず、下まぶたの裏側(結膜側)から行うハムラ法です。

皮膚切開を伴う「表ハムラ法」と比較すると、術野が狭くより高度な技術を要する術式といえます。

 

裏ハムラ_イラスト図

 

手術の方法は、眼窩脂肪を眼窩縁よりも下方に移動させるのが一般的なハムラの定義となっています。

医師により、移動させる空間の作り方(剥離方法)、移動させる範囲の深さ、脂肪の処理の仕方、固定の方法·数などが異なります。簡易的な裏ハムラの場合、仕上がりが悪くなる原因になるので、術前カウンセリングで術式の詳細を確認することが重要です。

 

裏ハムラのメリットは?

ティアトラフをなめらかにできる

クマの治療を考えたときに、目の下のふくらみと、眼窩縁から下のくぼみの両方を改善する必要があります。脱脂のみだとくぼみの改善は難しく、くぼみへの治療のために注入治療の併用が必要となります。

しかし、ティアトラフ(眼窩縁)は、涙溝靭帯が強い方では注入治療のみでの改善が困難です。

ハムラ法では、涙溝靭帯を物理的に切離しますので、注入系治療と比べて眼窩縁をよりなめらかにすることができます。

 

②仕上がりが安定している

くぼんでいる眼窩縁よりも下を持ち上げる方法として、眼窩脂肪を用いる方法(ハムラ法)の他に、脂肪注入やヒアルロン酸でおこなう方法があります。

脂肪注入では定着率の不安定さがあること、ヒアルロン酸では繰り返さなければいけないことがデメリットとしてあげられます。しかし、ハムラ法の脂肪を移動させる方法では、移動させる脂肪はつながっており血流が温存されているので術後に減る心配がないため、他の方法とくらべてより仕上がりが安定しています。

 

③シワの悪化リスクが少ない

脱脂を行うとボリュームが減ることによるシワの悪化が必発です。しかし、ハムラ法では脂肪のボリュームはそこまで大きく変化しないため、膨らんでいる位置の変化に伴うシワの悪化は多少ありますが、脱脂ほどのシワの悪化の心配がありません。

 

④再発予防効果が期待できる

再発予防効果ですが、CPF再配置という手法を用いることで、理論的には抑制されることが期待できます。

CPF再配置とは、眼窩隔膜という脂肪をもともと包んでいる被膜を、移動させた脂肪の上に蓋のようにかぶせて固定することです。

しかし、この被膜はそこまで頑強なわけではなく、そもそもこの被膜で抑えこむことができずに目の下のふくらみが出てきているので、CPF再配置による再発予防効果には賛否両論があります。被膜処理をしない脱脂単独と比べると、あくまでも再発予防効果を『期待できる』程度に考えてください。

 

 

ハムラ法のデメリット・リスクとは?

ハムラ法のデメリットは、解剖学的構造に起因するもの、手術手技の難易度が高いことに起因するものがあります。

解剖学的構造に関して、注意すべきものとして下斜筋と眼窩下神経があります。

 

①下斜筋(複視)

目を動かす筋肉で、下眼窩脂肪の内側と中央の間を走行しており、斜め上方もしくは斜め下方を見たときに動く筋肉になります。この筋肉が障害させると、上述の方向を注視したときに物が二重にみえる複視という状態になってしまいます。

筋肉を傷つけてしまう、もしくは脂肪を移動させるときに引っかかるなどの牽引状態となることが原因となります。技術的に成熟しており、丁寧に手術をしている医師ならば傷つける可能性はほとんどありません。下斜筋の牽引が原因ならば、再手術により牽引解除をすることで複視の状態を改善することができます。

 

②眼窩下神経損傷

眼窩下神経は眼窩縁から10㎜程の位置にある眼窩下孔から出ている、中顔面領域の感覚をつかさどる神経です。ハムラ法では、脂肪を移動するための空間をつくるために、眼窩縁から10㎜ほどの範囲を剥離する必要があるため、眼窩下神経損傷のリスクが伴います。

神経の位置が通例よりも手前にある方や、盲目的操作で剥離を行っている医師では、障害を起こしやすいです。カウンセリングの段階で、『剥離範囲の目安はどれくらいか』『剥離操作を盲目的に行っていないか』『剥離操作を直視下で行っているか』などを質問することで、医師がどこまで神経損傷に対して気を払っているか確認することができます。

神経切断という状態になると完全に知覚脱失という状態になり、その状態ですと回復の見込みは低いです。牽引などによるダメージの場合、1か月1㎝のペースで回復していき、当初認めていた感覚の鈍さは半年ほどでほとんど回復します。幸い、眼窩下神経は表情を動かす神経ではないので、見た目がおかしくなる心配はありません。

 

以上2点がハムラ法に特徴的な合併症となり、デメリットとなります。上記2点以外にも、眼球損傷や皮膚損傷などのリスクもありますが、これはハムラ法に限ったリスクではありません。

技術がある医師を選ぶことが避けることができます。クマ治療は目という大切な器官の近くを行う施術ですので、リスクを減らすためにも経験豊富な医師を選ぶことが大切となります。

 

 

裏ハムラの適応のタイプは?

裏ハムラの適応タイプ

目の下のふくらみ(余剰な眼窩脂肪)があり、眼窩縁よりも下がやせているタイプの方が適応となります。

目の下のふくらみが小さいと、くぼみを持ち上げる効果が弱くなることがあります。ふくらみだけが悩みという方も脱脂でくぼむのが不安な場合は裏ハムラの適応となりますが、眼窩縁よりも下がもともと高さがあるタイプですと、眼窩縁よりも下がふくらみすぎて不自然に感じてしまうことがあります。

 

目の下が表情で豊かに動くタイプの人は、脂肪注入などは表情筋の影響でずれてしまい仕上がりが悪くなる可能性が高くなります。そのため、表情豊かな方も裏ハムラの良い適応となります。

 

裏ハムラでは皮膚切除を伴わないので、皮膚のたるみが強すぎる場合には裏ハムラではなく表ハムラのほうが若返り効果が期待できることがあります。しかし、余剰皮膚切除は裏ハムラの術後にも可能ですので、切開が不安という方も裏ハムラの適応となります。

 

適応のPOINT
  • 目の下のふくらみ(余剰な眼窩脂肪)がある
  • 眼窩縁よりも下がやせている方
  • 脱脂でくぼむのが不安な方
  • 表情が豊かで脂肪注入の仕上がりが悪くなりやすい方

 

 

裏ハムラの施術までの流れ

まずカウンセリングを行います。裏ハムラの適応と診断され、リスクなどをご納得いただけましたら手術のご予約となります。

施術当日ですが、眠るお薬を使って施術を行う場合には食事は施術6時間前まで飲水は3時間前までとなります。施術当日は車の運転はできませんので、公共交通機関をご利用ください。

 

施術当日、ご来院いただきましたら、代金のお支払いと施術前にデザインや消毒の時間(30〜60分)があります。施術は60〜90分ほどの所要時間となります。施術終了後、目が覚めるまでの回復の時間が30分程度要します。クリニックによって異なる部分もありますが、3時間はクリニックに滞在するのを前提で予定を組むことをおすすめいたします。

 

 

裏ハムラのよくある質問

裏ハムラのダウンタイムは?

裏ハムラ法では、約2週間となります。ダウンタイムは、腫れ·内出血·痛みに分けて考えます。

個人差があるのが前提になりますが、腫れは1週間がとくに強く、その後から腫れが引いてきて、2週間ほどでマスクを外しても人前に出られるくらいまで回復します。

内出血は、程度によって変わりますが、出血量が多い場合には1週間後が紫、2週間後が黄色、3週間で消えます。2週間ほどして黄色くなると、お化粧で隠せるようになります。

痛みに関しては、強い痛みが出ることはまれで、痛み止めも最初の2日間ほどしか使用しない方がほとんどです。

ダウンタイムは医師の技術によって大きく変動しますので、上記はあくまでもMJクリニック札幌での裏ハムラのダウンタイムの指標となります。施術する医師に確認していただけますよう、よろしくお願いします。

 

裏ハムラ法は再発しますか?

不老不死の治療ではないため、10年経過すると10年分の変化が起こります。しかし、他の部分も10年分の変化をするため、一度施術を受けると目の下のせいで老けて見えるという状態にはならないことがほとんどです。

 

裏ハムラ法は抜糸が必要ですか?

外固定法という手法で行っている場合には必要となります。MJクリニックでは全例内固定法で行っており、抜糸が不要となります。

 

裏ハムラ法で化粧はいつからできますか?

当日から可能です。しかし、術部を触れることで出血や腫れ遷延の原因となりうるため、1週間ほどはお控えいただくことをおすすめしています。

 

ハムラ法でシャワーや入浴はできますか?

ぬるめのシャワー浴は当日から可能です。入浴は、血圧上昇に伴う後出血リスクがあるため術後1週間は控えていただいています。

 

 

まとめ

裏ハムラ法は「医師選び」が最重要

 

裏ハムラ法は、目の下の凹凸を根本的に整える高度な手術です。医師の技術や術式設計によって仕上がりやリスクは大きく異なります。目元は非常に繊細な部位です。後悔のない治療のためにも、十分なカウンセリング経験豊富な医師選びを大切にしてください。

医師経験年数や外科歴の有無の確認も大事です。プロフィールに経歴の年度が書いてない場合には、直接確認することをおすすめいたします。

裏ハムラ法が適応かどうかは、専門医による骨格と脂肪量の診断が不可欠です。クマ治療をご検討中の方は、ぜひMJクリニック札幌の村山医師にお任せください。

クマ取り治療の詳細はこちら▶︎

 

 

 

本記事は、外科専門医・医学博士として15年以上の臨床経験を持ち、これまでに2000件以上のクマ治療を担当してきた医師が監修しています。