【医師監修】20代のクマ治療で後悔しないために
「20代なのに目の下のクマが目立つ」
「寝不足ではないのに、疲れているように見られる」
「コンシーラーを使っても目の下の膨らみが隠れない」
「20代でクマ取りをしても大丈夫?」
このようなお悩みで、クマ取りを検討される20代の方が増えています。
20代の目の下のクマは、必ずしも睡眠不足や疲労だけが原因ではありません。
特に、目の下の膨らみが影を作っているタイプのクマでは、美容医療による治療が適している場合があります。
この記事では、20代のクマ取りで検討される脱脂・裏ハムラ・脂肪注入について、それぞれの特徴や考え方を医師歴16年目、美容外科医歴8年目、外科専門医・医学博士のMJクリニック札幌院長の村山健二医師が解説します。
20代でもクマ治療はできる?
結論からいうと、20代でもクマ取りを受けることは可能です。年齢だけを理由にクマ取りができないということはありません。ただし、20代のクマ取りでは、40代・50代などのクマ取りとは少し違った考え方が必要です。
40代以降では、
- 皮膚のたるみ
- 目の下の小ジワ
- 頬のボリューム減少
- 骨格の変化
など、加齢による変化が複合的に関係することがあります。一方、20代では、「目の下の脂肪が前に出ていることによる膨らみ・影」が主な原因となっているケースがあります。
そのため、20代のクマ取りでは、まずなぜクマが目立っているのかを見極めることが重要です。
20代のクマの原因は?
クマにはいくつかの種類があり、適切な診断を行うことで、適切な治療の提案を導くことができます。20代の場合、外科的な治療が困難な青クマが原因のことも多々あります。そのため、適切な診断ができる医師でなければ意味のない手術をすすめられてしまう可能性があるため注意が必要です。
黒クマ
目の下の膨らみやくぼみによって、影ができて黒っぽく見えるクマです。
20代でも生まれつき眼窩脂肪が多いタイプの方は目の下の脂肪がぼってり膨らんで見えます。目袋と呼ばれるこの膨らみと、涙袋が混ざってしまい、涙袋の輪郭がぼやける原因となります。この膨らみを改善させることで涙袋がより綺麗に出るという変化も期待できます。
黒クマは膨らみだけでなくくぼみも原因のことがありますが、20代では目の下の『痩せ』はあまりない方も多く、ふくらみだけの治療で改善する方もいらっしゃいます。
青クマ
皮膚が薄く、眼輪筋や血管が透けて見えることなどが原因となるクマです。疲れて血行不良などが伴うと悪化して見えます。化粧で隠せるのが特徴となります。
茶クマ
色素沈着やそばかすなどがクマの部分にできて茶色く見えるクマです。若い方でもまつ毛美容液を長期間使用していたり、目回りの化粧を10代前半から始めていたり、目をこする癖がある場合には20代でも意外と濃い色素沈着を認める事が有ります。
ティアトラフ(眼窩縁)~ゴルゴにかけての痩せ
年齢とともにティアトラフからゴルゴにかけての痩せは悪化していくことが多いのですが、生まれつき痩せが強いタイプの方もいます。ふくらみが強いと感じている方の中には、痩せも相まって高低差が強くでてふくらみが強調されていることがあります。そのような場合には、20代でも痩せに対して適切な治療をしなければ希望している変化がしっかりでないことがあります。
このうち、目の下の膨らみが原因となっている黒クマは、脱脂や裏ハムラなどの治療が適応となります。
逆に、色素沈着や血管が主な原因の場合、手術をしても改善する見込みは低く、化粧などでごまかすのが最良の方法となります。年齢を重ねることで黒クマが主な原因に変わってきたタイミングで手術は検討する方が好ましいです。
20代におすすめのクマ治療法
20代のクマ取りでよく検討されるのが、価格的にも一番安価で手ごろな『経結膜脱脂法(脱脂)』です。
経結膜脱脂とは、まぶたの裏側から目の下の過剰な眼窩脂肪を取り除く治療です。一番シンプルなクマ治療の手法で、美容外科医がまず最初に習得する手術方法のためよく提案されることがあり、認知度が一番高い施術方法になります。
『目の下の膨らみが主な悩み』、『皮膚のたるみが少ない』、『目の下の痩せがない』という20代の方では、脱脂だけで十分な改善が期待できる場合があります。
ただし、ここで大切なのが、
「脱脂をするとティアトラフが悪化する可能性がある」
ということです。
20代のクマ取りで脱脂をしすぎるとどうなる?
目の下の脂肪が突出しているからといって、必要以上に脂肪を取ってしまうと、眼球がおさまっている骨のくぼみ(アイホール)の境目のティアトラフ(眼窩縁)がくぼんでしまいます。そのような状態になると、骸骨のような疲れ顔になってしまい、場合によっては術前よりもひどい疲れ顔・老け顔の印象になってしまうことがあります。
20代のクマ治療は裏ハムラの方がいい?
20代だから必ず裏ハムラを選ぶべき、というわけではありません。
しかし、目の下の膨らみと、その下の痩せも認めており段差がある場合には、裏ハムラが適している可能性が高いです。
また、裏ハムラの強みは、術前よりもひどい仕上がりになる心配が低い点です。他の施術方法も目指す仕上がりは同じで、綺麗に仕上がれば理想的な結果になりますが、他の方法では場合によっては術前よりもひどい状態になる可能性、明らかな『失敗』という仕上がりになる危険性が裏ハムラ法よりも高いです。これは、若い方ほど重要視するべきポイントで、賛否両論あるかと思いますが、総じて若いほうが外見による人生への影響が大きいです。若い方ほど安全な方法を選択することをおすすめいたします。
脱脂と裏ハムラ、20代ならどっちがおすすめ?
一概にどちらが優れているとは言えません。
脱脂が向いている可能性がある人は『目の下の膨らみが主な悩み』『目の下の痩せが目立たない』、
裏ハムラが向いている可能性がある人は『目の下の膨らみだけでなく痩せがある』『膨らみと頬の境目(ティアトラフ)が目立つ』『くぼむの(ティアトラフの悪化)が心配』になります。
「自分の目の下の状態に合った術式を選ぶ」ことが重要です。
20代のクマ治療に脂肪注入は必要?
クマ取りでは、目の下のくぼみを改善する目的で脂肪注入を組み合わせることがあります。
しかし、20代の方に脂肪注入を安易におすすめすることには慎重であるべきだとMJクリニック札幌では考えています。
脂肪注入には、脂肪の定着に個人差があるほか、不均一な定着がおこる可能性があります。そうなるとぼこついた仕上がりになります。特に目の下は皮膚が薄いため、わずかな凹凸でも目立つことがあります。
年月の経過による変化についても考慮する必要があります。20代の皮膚は肌のハリや厚みがありますが、年齢とともにハリが落ちて薄くなっていきます。20代の患者さんの脂肪注入の仕上がりは肌質のおかげで多少の凹凸がまぎれますが、年齢とともに皮膚が薄くなってくると40代になったときにかつて行った脂肪注入のデコボコが顕在化する可能性もあります。
そのため、「目の下が少しくぼんでいるから、とりあえず脂肪を入れる」という考え方はおすすめしていません。目の下の痩せに対してはまず裏ハムラ法で眼窩脂肪を用いてボリュームアップするのがおすすめです。痩せのバランスのほうが強く、裏ハムラ法で痩せの改善が物足らないと感じたときに初めて脂肪注入は検討するのがおすすめです。
青クマに対するナノリッチの改善効果について
青クマは皮下脂肪が少なく、眼輪筋が透けて見えているのが原因です。そのため、皮下脂肪を補充する目的で脂肪注入を行い眼輪筋が透けないようにして青クマを治すという考え方があります。しかし、透けなくなるほどしっかりと脂肪注入をすると、入れた脂肪がぽってり悪目立ちしてしまいます。青クマに対して脂肪注入を希望する場合は、『少し透けにくくする』くらいの程度で行うならば安全ですが、透けなくなるほどしっかりと注入するのは危険です。また、青クマと茶クマの判別が困難なことがあり、青クマを薄くするつもりで脂肪注入をしたけど実は茶クマで効果がなかった、ということもありえます。化粧で隠せるクマは、ひと手間かかりますが化粧で隠すほうが安全かもしれません。
20代のクマ治療で後悔しないために
20代でクマ治療を受ける場合、特に注意していただきたいのが、
脱脂を選択するならば「取られすぎないこと」
脂肪注入をするならば「入れられすぎないこと」
裏ハムラ法を選択するならば「経験と技術がある医師を選ぶこと」
です。
目の下の膨らみをなくしたいからといって脂肪を取りすぎたり、くぼみを改善したいからといって脂肪を入れすぎたりすると、かえって不自然な仕上がりになる可能性があります。また裏ハムラ法は一見良い方法のように思えますが、難易度が高い施術方法のため、術者の技術が未熟だと仕上がりが悪くなってしまう危険性が高くなります。
20代のクマ取りでは、10年後、20年後の目元まで考えて治療方法を選択することが重要です。
20代のクマ取りは「若いから脱脂」ではありません。
20代のクマ取りでは、脱脂で十分なのか、それとも裏ハムラで脂肪を移動させたほうが自然なのか、さらに脂肪注入が本当に必要なのかを一人ひとりの目元に合わせて判断する必要があります。
MJクリニック札幌では、現在のクマだけを見るのではなく、将来的な目元の変化も考慮して治療方法をご提案しています。
「20代でクマ取りをしても大丈夫?」
「脱脂と裏ハムラ、どちらが自分に合っている?」
「脂肪注入は必要?」
とお悩みの方は、まずご自身のクマの原因を知ることが大事となります。経験のある医師に相談することで、原因を知ることができます。
MJクリニック札幌のカウンセリングは無料です。お気軽にご来院ください!
併せてクマ治療で後悔しないためのコラムもご覧ください!
-
【20代のクマ治療】脱脂と裏ハムラはどっちがいい?脂肪注入は必要?医師が解説投稿日:2026/08/19 -
40代から急にクマが目立つようになった理由|原因と治療法を医師が解説投稿日:2026/08/19 -
【糸リフト解説】美容整形で糸リフトを失敗しないための正しい知識投稿日:2026/05/25